【カイロ=山尾有紀恵】米CNNなど複数のメディアが10月31日、米政府筋やシリア反体制派などの話として、イスラエル軍が同月30日、シリア西部ラタキア近郊のシリア軍基地を空爆したと報じた。イスラエルと敵対するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへ輸送されるミサイルを狙ったとみられる。イスラエル、シリア両政府はいずれもコメントしていない。

 イスラエルは今年に入って数回にわたり、シリアを空爆したとされる。その多くは、シリアからヒズボラへの武器移転を警戒した攻撃とみられる。

 ヒズボラはイスラエルと武力衝突を繰り返す一方、内戦が続くシリアのアサド政権と協力関係にあり、シリアにも戦闘員を送り込んでいる。イスラエルは、アサド政権が保有するロシアやイラン製の高性能兵器がヒズボラの手に渡り、イスラエルを脅かすことを警戒。移転の兆候があれば攻撃すると警告していた。